野上のブログ

耐震改修中!!

只今海南市で工事がどしどし進行中のH様築50年日本家屋リノベーション工事。

リノベーション工事は、築150年超えのお家から、築年数の浅いお家まで、間取り・窓配置・インテリアなどをがらっと変えるわけですが、その際に構造や断熱の改修を行います。

構造の補強は、いつも弊社なりのやり方でやらせてもらっているわけですが(特に古民家などは)、今回は補助金を頂戴するということもあって、国の指針に基づいて補強=つまり耐震改修工事をしております。

だから、使う金物なども指定通りのものを使う必要があるし、それをいつも以上にきちんと記録に残さなければいけません。

このように金物も実際取り付いております。

そして、このように改修前、改修中、改修後の写真なども揃えていきます。ここまでくるのに、事前に提出した耐震改修設計(構造計算)を合格しておりまして、そして今回現場でのお役所の検査も無事合格いたしました。

ただ、その構造計算もとても複雑難解でありますし、その補助金申請の一連の申請資料の複雑さと量の多さもなかなか大変です。建築にはつきものの申請業務ではありますが、普通の確認申請などとはレベルが全く違いまして。。

百万円近くの補助金をいただくのですから当然と言えば当然なのですが、昨年の堺市のK様家のリノベーション工事の伝統的建造物改修の補助金も大変そうでしたが、こちらもなかなか。

以前構造設計専門の設計事務所で勤務していた弊社設計の福井君と、公共建築の申請業務なども多くこなした経験のある同じく坂本さんが居るからできるわけで(申請業務を外部の設計事務所さんなどにお願いすることが多いと思います)、私などは必死で書類を造ったり計算している側で見て「あ〜大変そうやな。ありがたいな〜」と思っているだけでありまして。。

「これから補助金もらった耐震改修もドシドシやっていけるね!」と言っても、あまり良い反応は帰ってきませんでしたが(笑。実際の設計や施工はなんてことはないのですが、書類作成や申請業務がかなり大変だからまいってしまうのですね)、お客様にお喜びいただけるのなら頑張らないとですね。ただ、国の指針が全てのお家で良いのか?ということもありますので、そこは慎重に考えていかねばなりません。

工事は減築部の構造も出来て、古い部分の構造と新しい部分が融合して上手く納まってきています。ここからは内部に本格的に進んでまいります。

こちらのお家の玄関で使う、栃の一枚板も作業場で尾崎棟梁に削らて拵えられて出番を今か今かと待っております。

しかし、素晴らしい栃独特の杢目ですね。美しいですね〜。

ということで今週はここまで、来週は新しいお家の棟上げも控えております。あっつい日が続くでしょうが、皆で一生懸命頑張ってまいります!


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