屋根をすっきり(ガルバリウム屋根、大屋根、吹き抜けの家の外観、家外観)

さて、今日は現場から。
海南市のS様家。大工工事がどんどん進む中、外部では屋根工事も進んできました。
1階から2階へとそのまま屋根が続いていく「大屋根」のお家。正面からの外観もなかなかええ感じでしょ。
そして、この屋根の注目してほしいポイントがこちら。

ここ。屋根の端部です。
うちのいつものお家は、

こんな風に端部は木でして、これが大好きですが、準防火地区などの街中の防火規制がかかる所であれば(街中全てに制限がかかっているわけではありません)、この部分に木が使いにくくなります(使えないわけではなくて、特殊なやり方もあるのだけど)
そうなると、①木の部分を全て金属板などで巻くか、②塗るか、③木模様の不燃版を使うか?となります。
弊社の場合、③は禁止ですから、①か②となります。

こちらは②の左官を塗ったパターン。ただし、よく見ると、「段」がついているの分かります?これ、後でもでてくる重要ポイントです。
はい、今回、初めて採用したのがコチラ。

上半分だけ①の金属板で巻いていますでしょ。下半分はこれからできていくけれど、②の左官塗になるわけ。
うちの設計スタッフの岡田さんが、端部を金属板部分と左官部をわけて、べたっとのっぺりさせないように考えた案。なかなか素敵です。(僕らには大体完成がみえているので)
さらには、金属板で巻いている部分も何段かに分かれていますでしょ。このように、とにかく「段」をつける。出っ張りをつくって「影」をつける。そしてベタっと感を減らして軽快に見せる。これは鉄則の一つであります。(もちろん、わざと段を付けずに納めるデザインもあって、それで綺麗にみせる手段もありますよ)
なんて述べてきましたが、これをアイデアだして色々な事を考え合わせて図面にするのは大変です。ただ、まとまってしまえば図面をかくのは簡単です。
だって線書くだけだから。
これをその通り実現するのが難しい。
だって、金属の板を現場で加工するのだから。
特に、隅なんてどう納まっているのか?皆様想像つきますか?現場で眺めて、「やっぱりうちの板金屋さんは仕事上手いな~」と感心しておりましたよ。
もひとつおまけ。
先日お伝えした紀の川市のF様家、天井板張られました!

綺麗でしょ。

特に梁が突き出ている感じがなかなかよいですねぇ。これも梁が突き出てくる部分に隙間なく天井板を張るのは(一枚一枚手で張っていますから)大変で、これも上手く納まっておりますよ。うちの大工さんも上手ですよ。
はい。というわけで今週はここまで。皆様良い週末を。
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