野上のブログ

カキオトス

今日は現場に向かう際、車の中から見事に咲いた桜が何本も見えました。4月に入る前に満開になっちゃいそう。入学式の桜というより卒業式の桜になってしまいそうですね。

さて、前回も最後に少し触れましたが、岩出市根来のA様家。外壁仕上げ工事の模様をご紹介いたします。

上の写真は、弊社の定番であります【オリジナル掻き落とし(かきおとし)塗り】。既製品ではなく左官屋さんにオリジナルにつくっていただいている左官仕上げの外壁です。独特の「掻いた」風合い・質感が素敵な外壁。

「掻き落とし仕上げ」の外壁は昔からあって、耐久性も抜群。皆様の街にもある、築年数の経った風情ある日本家屋などによく使われています。実際私の父や祖父や曽祖父が建てさせていただいたお家で、外壁に掻き落としを採用しているお家も何棟もあって、50年・60年経っても全然大丈夫です。

詳しい配合は秘密ですが、大まかにいうと、石灰・砂・土・石・顔料などを混ぜてネタを、それまでにモルタルで下地塗りを施し十分乾燥期間をとった外壁に塗っていきます。

そしてその壁を少し乾かしてから、

こんな剣山のような道具で

掻いていくわけ。

はい、掻いてますね。

掻いていない所と掻いている所の差がよくわかりますね。(って、実は、この部位はまた少し違って、角を掻かずに残す伝統的な手法。いつもは角も掻いてしまうのだけど、これも面白いやり方。昔の掻き落とし壁に近くて、これを見ると父などは喜びますね〜)

ここからは実際完成しているお家の外観。和のお家に掻き落としが欲似合うのはもちろんのこと、

もう少し和モダンな建物の外壁にもバッチリです。色も少し白くしたり、

土っぽい色にしたりと。こちらのお家は外壁の掻いている感じが現れてますね。

はい。今日は【掻落し】のご説明でありました。ご希望あればまた、漆喰外壁などもご紹介いたします。ではまた来週!


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