野上のブログ

大切にしたいこと

今日は楽しみにしていた本が机の上に届いていました。私がとっても好きな建築家、永田昌民さんの新しい本です。永田昌民さんは私が修行させてもらっていた設計事務所の先生とも関係があって、実際お目にかかったこともありますが、永田さんの設計する家と同じで、素晴らしい方でした。(何度かお目にかかりましたがご挨拶程度ですし、何せ雲の上の存在ですから、そんなに深く知っているわけではございませんが)

永田さんの設計する家のどういう所が好きなのか?と問われれば、とてもこのBlogは終わらなくなっちゃいますが、簡単に言うなら、奇をてらっていなくて、飽きがこなくて、品があって、美しくて、ここちよくて、「本物」だからです。

話は変わりますが、今月は新しい家づくりのご依頼ご相談を多く頂戴して、新しい敷地を弊社の設計部で見て回ってきました。ちょっと場所が特定できそうな敷地の写真は省きますが、まずは、このような何も建っていない敷地(建替えの場合はのぞきます)です。

もちろん測量したり、道路や排水などを調べたりもするけれど、それよりも、そこに立って座って感じることが大切です。要は、「この敷地のどこに座って、どちらを眺めてくつろげば、ここちよいのか?」を感じとることが全てなのだと思います。

それは、修行先の設計事務所の所長に仕込んでもらったり(それがすでに永田先生と相通じる所があるのですが)、先の永田先生の本を通じて教えてもらったりして学んできたわけですが、先程じっくりと本を読んで、再確認しておりました。

ただただカッコイイだけの家や、豪華絢爛で見せつけるような家、奇抜で街中に目立つだけの家。もちろんそれもそれで良いのかもしれませんが、やはりそういう仕事はしたくないと思います。そこに住まう方が忙しい毎日の中、ふとした瞬間にここちよさを感じていただいたり、ほっと落ち着いて気疲れを忘れたり、何か悲しいことや辛いことがあっても癒やされるようなお家。と言えばいいすぎかもしれませんが、そういうお家が良いと思います。

それには、何十年と愛し続けていただけるお家にならないといけません。暮せば暮らすほど魅力がますお家。もちろん設計だけでなく、大工さん職人さんの仕事も超重要だし、材料も大大切。

築20年のお家のリビング。味が出て魅力がましています。

本を読んだ後にそのままでとりとめのない話しになりましたが、飽きのこないお家こそ本物!一生勉強の深く厳しい道ですが、大彦の皆で一生懸命頑張っていきたいと思います。あらためて強く思いました!!


ホームページのリニューアルに伴い、ブログも新サイト内に統合しました。

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