野上のブログ

一枚板探し。

先週末、もうすぐお家完成のお客様と一緒に一枚板を探しに摂津市鳥飼へ。

このBlogでも何度かご紹介したことがございますので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、一枚板や床柱など「銘木」と呼ばれる、美しく希少な無垢の木(正確には少し違いますが、まあ大まかに言って)を扱う材木屋さんが集まる所として業界では全国的に有名な「鳥飼」。

弊社もお客様と一緒に探しに行ったり、在庫が少なくなってくれば買い付けに行ったりと、ちょくちょくとお邪魔します。

もちろん、こちらもよく登場する弊社近くの銘木屋さん「藤井松さん」も優れた目と経験をもっていて、良心的な素晴らしい銘木屋さんですから、ここで揃えば十分。ただしサイズや樹種などない場合は鳥飼へというのが、弊社のパターン。

本当にたくさんの銘木がありますが、一枚板のカウンターだけとっても滅茶苦茶あります。樹種もサイズもた~くさん。色々選ぶのはお客様も楽しいでしょうし、それ以上に私たちが楽しい。申し訳ないですが、お客様そっちのけで木を見ている時もあったりと。。

今回のメインイベントはテーブルに使う欅の一枚板を探して。サイズに合うものをいくつか見て、

気に入る木目の木を選んでいきます。

何てったて日本の銘木の王様の欅の一枚板ですから。さぞかしお値段もすんごいとお思いでしょうが、そうでもないのです。確かに、冷静に考えて、全くこういうものに興味のない人からすれば、「バカ高い」と思われる値段ではあると思いますが、例えばこういうものが好きな方が家具屋さんなどに行ったとして、

上の3枚の欅の一枚板があれば、「欅の一枚板でこのサイズですからね~。これはとんでもなく希少価値があるんですよ。なかなか手に入らないですよ。百万近くしても良いのですが、60万とか70万とか」言われることもあると思うんです。実際家具屋さんとかの一枚板コーナーでもっと高価な値段のものも見たことあるし(ただ、杢目とかサイズとかで確かにすごいのもあって、百万以上するものもあります)

そういう値段から比べると、半分以下であります。私たちは、大きな材木屋さん銘木屋さんから直に買い付けられるわけですからね。

ちょっと話はそれましたが、というわけでこういう中から、無事お気に入りの一枚を探していただきました。しかし、昔はこういう事はなかなかやり辛かった。こういう所はプロの来る場所で、なかなかお客様を連れてなどは難しかったし、入りにくい雰囲気でもありました。今でも、個人のお客様がふらっと入れる場所ではないけれど、私たちと一緒に行っていただければかなり自由に気持ち良く選ぶことができます。シェフが築地とかに食材探しに来てるような気分が味わえます!と言えばちょっと言い過ぎでしょうか?

早速、今日はその欅の一枚板も含めて、何枚かの板が搬入されておりました。上の一枚が欅。下はまたどなたかのお客様家で使えるように、タモと桜の長い一枚板です。

他にも、すぐに使う予定ではなく将来的に使えるように色々買ってきているのですが、それはまた実際のお客様家に登場した際にでもご紹介します。(弊社倉庫でご覧いただけますから、ご希望の方はまたおっしゃってくださいね)

木と言えば、作業場では来月の棟上げに向けて墨付け・刻み作業の真っ最中。この書かれている線の通りに木が大工さんによって手加工(手刻み)されていきます。

手刻みに使う道具たち。美しいですね。

自然がつくりだした素晴らしい木と、それを扱う大工の手と道具。文化ですね~。


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