野上のブログ

軒下の気持ちよさ〜大彦日記〜

先日、弊社が月一回発行している情報誌「つくり手」の私のコーナー「大彦日記」の昔の記事を投稿したところ結構好評でしたので、味をしめまして、月に1・2回はこれでいこうかなと思っております。

では早速。(2016年つくり手第2号の記事です)


何かを「つくる」事に携わる者は、良い物を見て研鑽を積むことが欠かません。私の曽祖父4代目の『彦五郎さん』も京都や奈良の建築を見て回って学んでいたと聞きますし、父も私を良く建物見学に連れて行ってくれました。『良い建物をたくさん見て勉強しなさい』とは、誰しもが言う建築界の格言。だから、休みの日や出張の際なども、時間をつくって良い建物を出来るだけたくさん見ています。

伊丹十三記念館

和建築や社寺ばかりではなく、新しいモダンな建築や高名な建築家の美術館なども好んで見学します。学生時代はそれほどでしたが、仕事をしているうちに、どうも「建築」が趣味のように大変好きになってきたようで、どんなジャンルの建物を見ていても楽しく、学べる点が多くあります。

たくさんの建物を見てくると、やっぱり「軒(屋根の出)が深く、高さを感じさせないシンプルで美しい建物」が自分の好みであることがよく分かってきます。意識はしていないけれど、結局は「和」なんですね。

虎屋京都

そして、和建築の一番の魅力は、軒と縁側に代表される「外と内」のつながりです。京都の古いお寺などに行くと、外国人の観光客の方まで縁側に座って、ゆったりと気持ちよさそうにくつろいでいます。外だけれども、屋根に包まれて内のようにも感じる。外と内をつなぐこの絶妙な軒下縁側空間は、日本建築の素晴しさとして世界から非常に高く評価されています。

兼六園成巽閣

外と内をつなぐ窓辺の魅力こそが、「お家のここちよさ」を決めると言っても過言ではありません。軒下+縁側+フルオープン木製窓の「ここちよい窓辺」は弊社紀泉台モデルハウスでも体感できます。

紀泉台モデルハウス

はい。これで終了です。

弊社紀泉台モデルハウスの動画編集も絶賛進行中で、もうすぐ皆様のお目にかかれそうであります。また、今週は土日共ご見学のご予約を多くいただいております。これからは外が気持ち良い良い季節でありまして、縁側の魅力も十分感じていただけると思います。

ショッピングなど、なかなか人混みへの外出はためらうところですから、是非ご興味あられる方はこの機会に紀泉台モデルハウスをご見学くださいませ。


ホームページのリニューアルに伴い、ブログも新サイト内に統合しました。

過去のブログの記事はこちらからご覧いただけます。

New