野上のブログ

堺。中庭に開く家①

今日はクリスマス・イブってやつですが、今年は全くそんな気もしませんね〜。今朝も朝礼(作業場で距離とってやってます)で、皆と「今年は何だか年末って気が全くしないね〜」と話しておりました。

さて、先週。「和歌山・南大阪の家づくり」という住宅雑誌が発売されました。今年も弊社も掲載いただいております。今日から年末までそのお家のご紹介を。(ライターさんが上手くまとめてくれていますので、雑誌もお読みくださいね)

こちらのお家は堺市でも有数の閑静な住宅街にありまして、周囲の住環境は恵まれている一方、街中では仕方のない「建込み」をどうするかが大きなポイントでした。

上の写真でも分かりますように、周囲には3階建の建物が並び、後ろにはそれよりも高い低層マンションもあります。南面は前面道路かつ間口も狭い(8m弱)ので、そこに大きく開くわけにもまいりません。唯一あいた東側(手前側)の施設の駐車場を通しての採光と通風を期待して【中庭型のお家】とすることがすぐに考えられました。

奥様が京都ご出身ということもあり、京都の町家によく見られる「中庭」は受け入れられやすかったのかもしれません。

リビングからダイニングと中庭を見る。右奥がキッチン。

その中庭に、リビング・ダイニングを面させ、光と風を室内に導いています。また、奥様ご希望の「廻りの視線から遮られていて、ゆっくりとくつろげる落ち着くお家」にもこの中庭は貢献しています。

ダイニングから中庭を。中庭の向こう側は和室。手前奥は玄関へ。

小さい中庭ですが、この中庭に開くことにより、リビングやダイニングから直接道路や隣地に開くことはありません。外でもあり室内のようにも感じられる【中庭】が外部とのワンクッションになることによって、街中でも落ち着いた暮らしを生み出しています。

中庭は独立した和室にもつながっていて、まさしくお家の中心で、各空間に「ここちよさ」を与えてくれています。そしてその中庭には小さいけれど、デッキを設け、緑を植えたことによって、リビングやダイニング、和室からの広がり・つながりが増し、目で緑も楽しめ、暮らしに潤いを与えてくれ「ここちよさ」はぐっとまして、とっても気持ち良いお家になったと思います。

この中庭のデッキの上でお茶をしたり、昼寝をしたり、時にはプールをだしたりもされているとのこと。十分に暮らしを楽しんでいただいており「つくり手」冥利に尽きます。(この写真の撮影の後、私達もデッキでお茶いただきました。とても美味しかったです!ありがとうございます)

中庭の魅力とパワーを再認識したお家づくりでした。次回へと続きます!


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