野上のブログ

堺町家リノベーション②

さて前回の続き。

内部に入っていきましょう。

玄関です。元々(明治時代位)このお家は大きなお屋敷の一部だったそうで、玄関がなかったのです。以前お住まいだった頃は縁側からお家内部に入っていたそうですが、やはり小さいお子様もいるご家族になりますと、玄関いりますよね。

もしかしたら玄関って不要なんじゃないか?と根本からじっくり考えましたが、やっぱり要ると思います。玄関がないお家に玄関造ったということからも、間取りをかなりさわっているのはお分かりいただけると思います。リノベーションはかなりのことが出来るものです。

正面の建具は洗面への入り口。以前のお家に数多くあった建具の一部で、今では造るのは相当費用がかかる風流な網代(あじろ)の建具を直して使っています。建具なんかは古いお家はホントに良い仕事しているんですよね〜。ただ、こういうものを再利用するには職人さんの腕が必要です。

その奥の洗面です。こちらの奥がトイレ。

左のお部屋に入ると、和室。寝室も兼ねています。以前の床の間の一部を直してそのまま残しています。右側の入り口の障子も古い建具を再利用。部屋の大きさから変わってしまった和室ですが、昔の良い部分を何とか新しい部分に取り込めたのではと思っています。奥は納戸=ウォークインクローゼットです。

さあ次はリビングダイニングに入っていく所ですが、そこはまた次回に残して、2階へ。3人で使う大きな子ども部屋ですが、こちらも古い部分が残っています。左側の変わった柱とその上の天井。こちらも遊び心ある床の間だったのですが、その材料を活かして、子どもさんたちの勉強カウンターに。

勉強カウンターの板も、床の間の板を外してデスクの高さまで上げて再利用しています。大きな丸窓も既存のもの。その当時としては相当珍しいものだったと思いますし、外観からもこのお家の顔となっている丸窓。レトロな物が好きな方にはたまらないものだと思います。

断熱性能やなどはかなり悪いのですが、とても複層ガラスを入れたりできるようなものではないので、室内側に断熱の障子を入れて何とか対処。

ここまで見てきただけでもお分かりいただけると思いますが、古いものをどう上手く取り込むのかがこのお家の勝負所でありました。古いものの趣や風情を愛する奥様の思いに応えるために、大工さん初め職人さんたちも一生懸命がんばったわけです。

それは外部からもたくさん見られます。縁側の木製建具を残すために、下枠の木が全てやり変えて、屋根も直しています。(奥の屋根で新しい木が見えているのがわかると思います。腐った部分だけをやり変えて古い部分とつないでいます)

また庭の石や手水鉢なども直して再利用。

さて、では次回はいよいよリビングに入ります。お楽しみに。


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